前編はこちら。
美味しいごはんだけじゃない福岡の魅力。とりどりのカフェ12選をめぐる。【前編】
前編の最後に紹介した、薬院駅近くにあるREC COFFEEから、天神尾牟田線に沿って南下する。
7. ROASTERY MANLY COFFEE
私が訪れた9月はお店の営業時間を調整中で、金曜日と土曜日のみカフェとして営業されていた。滞在中の仕事のスケジュールと照らし合わせると、空いていたのは土曜日の午前中しかなく、10時の開店と同時に足を運んだ。だけれども、地図が示す場所に来たはいいが、なかなかお店が見つからない。古民家が並ぶ、細く狭い路地のつきあたりに「COFFEE IS BEAUTIFUL. LIFE IS BEAUTIFUL」の文字を見つけた。
どうしてもマンリーコーヒーさんに行きたかったのは、店主である須永紀子さんがエアロプレスチャンピオンシップの日本大会開催を実現した立役者であるからだ。（TYPICAのインタビューがよかったので気になる方はぜひ。）また、挽いた豆を淹れた袋を牛乳に浸して抽出する「MILK BREW」のレシピを生み出し、商品化。ブームを作ったのも須永さんである。
注文したエアロプレスのコーヒーは須永さんが淹れてくださった。シンプルなスタンダード式の抽出。明るい酸とやわらかい甘み、やっぱりエアロプレスで淹れるコーヒーが好きだなぁと感じた次第。
ROASTERY MANLY COFFEE（GoogleMapリンクにとびます）
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営業時間：10:00 -17:00
定休日：日曜日・月曜日・火曜日
ちなみにこの店舗の近くに【前編】で紹介したTSUBAME DONUTのカフェ店舗がある。
さて、少し離れた高宮駅まで南下する。
8. ハニー珈琲
コーヒーマニアならきっとみんな知っている「茶こしコーヒー」の生みの親。ハニーおやじさんこと井崎克英さんが営んでいるスペシャリティコーヒー専門店。ワールドバリスタチャンピオン井崎英典さんのお父様として知っている人も多いのでは。1996年、自身が通っていたお店を引き継いでから、2001年には初めて博多でスペシャリティコーヒーを紹介した。現在は市内に8店舗を展開し、福岡のコーヒーシーンでは大きな存在感を見せる。
私が訪れた高宮店は、道路に面した大きな窓が印象的だった。店内ではバリスタチャンピオンシップの様子がプロジェクターで映し出されていて、つい見入ってしまった。
購入できるコーヒー豆は種類が豊富で、全て試飲できるようになっており、デカフェがあまりに美味しかったので思わず購入。
ハニー珈琲（高宮店）
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営業時間：10時〜19時（高宮店）
定休日：なし
薬院大通駅と桜坂駅の間にある、警固と呼ばれるエリアへ。
9. ROUND COUNTER
今回の福岡滞在で一番私が気に入ったお店はここ、ROUND COUNTER。コーヒーが美味しいのはもちろんだが、店内のインテリアや、お店が入っているレトロな建物まで、全てにおいて私の心をくすぐった。
広々とした店内で目を引くのは、店内奥のミシン台のあるアトリエ。店主はデニムブランドのパタンナーだったそうで、オリジナルのこぶりのバッグやエプロン、使い勝手のよいサイズ感の、刺繍を施したポーチが並んでいる。（グッズとコーヒー豆はオンラインショップでも購入できる。）
もともと歯科医院だった建物で、すっきりとしたコンクリートづくりの内装は冷たい印象を受けがちだが、レトロなデザインの椅子やテーブルが並び、あたたかさを加えており、そのバランス感覚が絶妙だった。
バリスタさんはレックコーヒーで働かれていたそう。とてもあたたかく親切に対応してくださり、また福岡に行った際は必ず足を運びたい。
ROUND COUNTER
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営業時間：
月、火、水、金｜8:00~18:00
土、日、祝｜10:00~18:00
定休日：木曜日
（おまけ）
レストランFilipepe
ROUND COUNTERから大通り一本挟んで、ビルの3階にあるフィリペペ。ランチタイムが終わろうかとしている時間だったにもかかわらず、こじんまりと小さな店内にはお客さんがたくさん。私は一人だったのでカウンター席に通してもらえたが、予約必須。
派手ではないけれど、丁寧に作られたとわかる、素材の味が楽しめるスープとパスタのランチ。
SNSで見かけた、焼きとうもろこしとしらすのパスタを食べてみたかったのだが、メニューに見当たらず。次回の来福でまたチェックしようと思う。
Filipepe
営業時間：ランチ 11:30-14:00 / ディナー 18:00−21:00
定休日：不定休（詳しくはFBかインスタにアップされています）
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警固から北上し、福岡市美術館のある大濠公園の方へ。
10. 珈琲美美
まだ夏の日差しが残る9月。緑に囲まれた珈琲美美で過ごす時間は、どこを切り取ってもしずかで美しいものだった。焙煎機のある1階では豆を購入することができ、客席は2階。2階へ登ると青々とした木の緑により近づいて、まるで森林浴をしているようだった。ネルドリップで丁寧に淹れられ、薄口のカップに注がれたコーヒーは、とろりと苦味がありながらも無駄な味はなく、するりと舌の上を滑っていく。
珈琲美美
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営業時間：喫茶12:00 -18:00
定休日：月曜日・火曜日
11. Apartment coffee Door
私が訪れたのは、オープンした2022年8月8日からちょうど一ヶ月が過ぎたころ。ここがコーヒーやだと知らなければ通り過ぎてしまうようなシンプルな佇まいで、静かな住宅街の中にすっかり溶け込んでいた。
福岡に在住している友人と待ち合わせのため、朝いちばんに訪れたのだが、開店と同時に常連と思われるお客さんが多く来店していた。すでに人気店のようだ。
朝ごはん代わりにいただいたカフェラテはとても美味しかったが、何度も試行錯誤しコーヒーに合うように作られたプリンなど、スイーツも名物だそう。次回は必ず。
Apartment coffee Door
Instagram
営業時間：10:00 -18:00
定休日：不定休（詳しくはインスタグラムをチェック）
さて、コーヒー巡りの締めくくりに福岡らしく締めるとしよう。
12. Megane coffee & sprits
これぞ福岡、と言わしめるMegane coffee & sprits。なんとコーヒーが飲める屋台だ。ハンドドリップのコーヒーと珈琲焼酎やクラフトジンなどの蒸留酒が楽しめる。屋台というにはスタイリッシュすぎる、シンプルなデザイン。（設営と解体にはそれぞれ3時間ほどかかるそう…！）店主が丁寧に淹れてくれるハンドドリップを待つ間に生まれる会話は福岡の屋台そのもの。あたたかい時間が流れていた。
Megane coffee & sprits
Website
Instagram
営業時間：19:00 – 24:00
定休日：不定休（詳しくはインスタグラムをチェック）
福岡でコーヒーめぐりをするのは大変だ。街を歩くと屋台から美味しそうなにおいがただよい、博多ラーメンにモツ鍋、辛子明太子…たった2日間では回りきれないほど、カフェだっていいお店ばかりだ。滞在中は胃袋が2つあればいいのにと、何度願ったことか。また近い将来、必ず足を運びたいと思うので、次回の記事も楽しみにしていただきたい。
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