「コーヒーの2050年問題」という言葉、聞いたことありますか?
現在栽培されているコーヒーの二大原種であるアラビカ種(総生産量の6割を占める)の生産に適した土地の半分以上が、地球温暖化や気候変動により失われてしまうという予測が立てられています。
コーヒーの生産地というと、赤道に沿った気温の高い国をイメージすると思うのですが、コーヒーが育てられるのは標高の高い山岳地が多いのでそれほど気温は高くないのです。
このまま温暖化により気温が上昇してしまうと、大好きなコーヒーが採れなくなる未来が来てしまう。
大好きなコーヒーショップを利用することは、いつも環境問題に隣り合わせであることを意識しなければならないと、このところ強く感じています。
近年ようやくプラスチックストローの使用禁止が始まっていたり、スターバックスでもストローを使わなくても飲めるアイスドリンクの蓋に変わっていたりしますよね。
環境問題に取組みたい!!というよりは、とても自己中心的な考えではありますが、コーヒーが飲めなくなっちゃうの悲しいじゃない。でもそう考えると、自分ができることから少しづつ取り組んでみようと思えるのでは。
日本のプラスチックのリサイクル率は86%と言われており、世界的に見ても高い水準。だけれど、そのうちの56%は生ゴミなどを燃やすための燃料としてのリサイクルとなっています。プラスチックが熱エネルギーに変わるのをリサイクルと呼ぶのはおかしい、というのが世界的な見解。(英語ではサーマルリカバリーという。)この大きな話を私個人で変えることはできないけど、使うプラスチックを減らすことは私にだってできる。
今日から私たちにもできること、考えてみました。
店内でドリンクを飲む時は、店内用のマグカップやグラスで出してもらえるようにお願いする
プラスチックカップだけでなく、ホットドリンクに使われる紙のカップだって、大きく環境問題に関わっています。アメリカでは年間に1460億ものカップが廃棄されているそう。実感が伴わなくなるほど多すぎませんか…。かわいいカップが欲しかったり、持ち帰らなくてはいけない時もあるけど、店内でゆっくり過ごす時はマグカップやグラスにドリンクを入れてもらえるようにしたいです。
コーヒーの味わいはマグカップの飲み口の厚さや肌触りにも影響されます。それもぜひ楽しんでみて下さい。
タンブラーやマイカップを持参する
既に知られていると思いますが、タンブラーやマグカップを持参するとドリンク代から値引きしてくれるコーヒーショップがほとんど。
スターバックスやエクセルシオールカフェは20円引き、タリーズコーヒーでは30円引き。コンビニコーヒーは値引きされるのはローソンだけですが、10円引きされるそうです。(残念ながらタンブラーの使用自体が禁止のコンビニもあるので、使用する際は店員さんに聞いてみて下さい。)
エコにもなるし、値引きもされるのは嬉しいですね。
私が日本で愛用していたのは、ecoffee cup。 【Ecoffee Cup カップ_ソーサー フタ、ホルダー:フレッシュカラー 400ml 繰り返し使える、環境に優しい、バンブーファイバー 600 508】
土に還る竹繊維で出来ていて、蓋とスリーブはプラスチックフリーのシリコン製。柄の種類もたくさんあるのでぜひ見てみてください。
カナダに来てから購入したのが、keep cup。
keep cupの公式サイトではカップ本体や蓋、スリーブなどの色や素材を自分好みにカスタマイズ出来ます。海外発送もしているので気になる方はチェックしてみて。
ステンレスストローを使う
タピオカブームでカップやストローのゴミ問題を目の当たりにしていますが、コーヒーも同じです。中でもストローはリサイクルされにくいのを知り、衝撃でした…。
詳しくはこちら「プラスティック製ストローの問題は、ゴミ処理のシステムを「すり抜ける」ことにある」
最近、スターバックスのアイスドリンクの蓋がストローなしでも飲めるように改良されましたが、その穴にストローを挿して飲んでいる人がほとんど…(苦笑)
私たちはストローがない生活にはもう戻れないのだと思いますが、そのストローをリユースできるものにすればいいだけ。
持ち運びできるポーチとストロー、洗浄ブラシがセットになっているものがおすすめです。
こちらのブランド「empopo」さんはフィリピンのコミュニティ支援や自然環境保護につながる商品を販売しているそう。ステンレスストローだけでなく、ライ麦ストローもあります。
→ストローのラインナップはこちら
こんな風に分解できて中までしっかり洗えるステンレスストローもありました。https://www.makuake.com/project/nustraw/
ステンレスストローは冷たいドリンクが更に冷たく感じられるので、夏場にはとてもおすすめです。店内で飲む場合はステンレスストローで提供してくれるお店も増えてきました。
持ち帰り用のバックをもらわない
コーヒーショップ以外でも心がけていることなのですが、手提げ袋はもらわず、持参したエコバックを利用します。
台湾ではカップを持ち運ぶ、こんなドリンクホルダーが人気。
そうそう、コーヒー豆の袋、使った後どうしようかな、焙煎機がお店にある場合は持参した瓶に詰めてくれないかなと思ってたのですが、この案はしゅてき…殺
— まつり ☕️ matsuri (@matsuricoffee) August 4, 2019
かわいいパッケージは見せられるし、ゴミ削減にもつながる。きっと部屋の中がジャングルになる人多数ですね藍#zerowaste #ゼロウェイスト pic.twitter.com/ZTq53ptrOd
コーヒー豆を購入する時も持参した容器に入れてもらえるようになると嬉しいな。
自分にできることを
今、私ができることを思いつく限り書いてみましたが、全部やらなきゃだめというわけではなく、自分に取り入れられることからでいいと思うのです。
でも、意識しだしてからはコーヒーショップを含め、スーパーマーケットやドラッグストアで選ぶ商品すらも変わりました。
この先もずっと、美味しいコーヒーを楽しめるように。この記事がきっかけになったら嬉しいです。