この「日記」を読んでくれている人は、またか、と呆れているだろうし、私も自分自身にほとほと嫌気がさしているのだけれど、前回の更新からもう4ヶ月以上も経ってしまった。最後に書いたのは8月の終わり、その頃にちょうどフルタイムの仕事が決まり、ようやくちゃんとした、生活らしい生活を送っている。
あれよあれよと言う間に美しい秋が過ぎ、雨ばかり降る冬が始まった。12月26日、今日はボクシングデーというブラックフライデーのようなセールの日だ。クリスマスは終わったが、朝から家の階下では、この一ヶ月間と同じようにクリスマスソングが流れているし、インスタグラムでもツリーを出したまま、家でゆっくり過ごしている人たちの様子が伺える。かくいう私もまだクリスマス気分から抜け出せず、自分で撮った街のイルミネーションの写真をぼうっと眺めるなどしているところだ。
クリスマスイブの夜は教会へ足を運んだ。クリスマスキャロルを歌うサービス(礼拝)があるからと行ってみたはいいものの、ダウンタウンの大きな教会なのでたぶん観光客も来るのだろう、長蛇の列をなしていて、16時の回に入ることはできなかった。いつも行っている近くの小さな教会のキャンドルサービスに行き、その後3時間(!)ほど待ち、お目当てだったサービスに参加することができた。
私はクリスチャンではないのだが、教会が好きだ。旅行に出かけると必ず足を運ぶし、特にアメリカでは日曜日のサービスはゴスペルを歌うところが多いので、なるべく日曜日を挟んだ滞在になるようにしている。
クリスマスサービスは、本当に心が洗われるような気持ちだった。聖書の教えを挟みながら、クリスマスキャロルを歌う。
もらった式次第に楽譜はほとんど載っていないのだが、ペンタトニックスのクリスマスアルバムを聞いていたおかげでほとんどの曲を歌うことができた。そうか、彼らもこのクリスマスキャロルを歌う文化の中で育ったんだものな、と肌で感じた瞬間はなかなかに感動した。聖歌隊に、金管五重奏もおり、華やかで厳かな調べに色を添えていた。
教会が好きなのは、一人でいることも許されているような気がするからだ。英語にもだいぶ慣れ、司祭の言っていることがわかるようになり、心の中で反芻する。
もちろん一人できている人はほとんどおらず、家族で来ている人が多いのだが、やさしい顔をした彼らと挨拶を交わすだけで、どこか満たされた気持ちになるのだった。
友達だと思っていたのに、離れてしまった人に、ただメリークリスマスと言いたかった。だけれども、ひとり静かに教会で過ごすクリスマスは最高だった。きっとクリスマスが来るたびに思い出すと思う。